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一目均衡表
一目均衡表は、ペンネーム一目三人氏が考案した相場分析の理論で、特徴は単なるテクニカル指標ではなく、体系的な理論だということです。
有名なギャン理論やエリオット波動論のような相場分析の体系的理論となっています。
その一目均衡表の3大骨子は「時間論」、「波動論」、「水準論」の3論から成っています。
それぞれの理論については、一目均衡表やテクニカル分析の専門書籍を読まれるのがベストですので、ここでは簡単に一目均衡表の読み方を紹介したいと思います。
一目均衡表は視覚的にも非常に分かりやすく、私もチャート上に常に表示しているほど愛用しています。

一目均衡表は、上図のように相場(ロウソク足)と5本の線で構成されています。
転換線
過去9日間の高値と安値の平均値
計算式=当日を含む(過去9日間の高値+安値)÷2
※当日の相場上に表示
基準線
過去26日間の高値と安値の平均値
計算式=当日を含む(過去26日間の高値+安値)÷2
※当日の相場上に表示
これは、当日を含む過去26日間の中値を追求していくもので、移動平均ではなく「移動的半値関係」です。
- 相場そのものの基準。価格が基準線より上に位置している場合は「強気相場」、下に位置している場合は「弱気相場」。
- 基準線が示す方向が相場の方向性を示す。相場の上昇には基準線の上昇が必要で、基準線の上昇を伴わない上昇は短命に終わる可能性が高い。
- 上昇相場の「押し目」や下降相場の「戻り」を示す。ただし、強い相場(弱い相場)では、転換線が「押し目」や「戻り」となる。
先行スパン1
基準線と転換線の平均値を26日先行させて表示されたもの
計算式=(転換線+基準線)÷2
※当日を含む26日先の位置に表示
先行スパン2
過去52日間の高値と安値の平均値を26日先行させて表示されたもの
計算式=当日を含む(過去52日間の高値+安値)÷2
※当日を含む26日先の位置に表示
遅行スパン
当日の終値を当日を含む26日前(過去)の位置に表示
※現在の価格と並行する線
遅行スパンは「売り」か「買い」かタイミングを示すものです。
- 遅行スパンが日々線を上回ってきた場合、好転と言い「買い」。
- 遅行スパンが日々線を下回ってきた場合、逆転と言い「売り」。
抵抗帯
先行スパン1と先行スパン2の間の帯状のことで「雲」とも言います。
抵抗帯は、大勢の抵抗線であり、基準線と同様に相場の強弱などを見るもので、以下のような意味があります。
- 価格が抵抗帯より上に位置している場合は「強気相場」、下に位置している場合は「弱気相場」。
- 大勢の抵抗線で、上昇相場の「押し目」や下降相場の「戻り」となる。しかし、抵抗帯の突破は大勢的に転換(逆転)となる。
- 抵抗帯の厚さは、薄ければそれだけ過去の相場のしこりが少なく、抵抗帯を抜けやすくなり、厚ければ過去の相場のしこりが多く影響を受けやすい(抜けにくい)。
基準線と転換線の交差
「好転」:転換線が基準線を下から上へ抜けること。
ただし、基準線が上向きに転じていなければ「好転」とは言わない。
「逆転」:転換線が基準線を上から下へ割り込むこと。
同様に、基準線が上向きの状態になっていれば「逆転」とはならない。
三役好転
以下3つが揃う均衡表の状態を「三役好転」といい買いのポイントとなります。
- 転換線が基準線を上回る状態で、基準線の横ばいもしくは上昇が伴うこと。
- 遅行スパンが日々線(当日を含む26日前の相場)を上回ること。
- 現在の相場が抵抗帯を上回ること。