相場を分析する際の一つの手法として、テクニカル分析について紹介致します。
相場分析には大きく「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」の2つの手法があります。
ファンダメンタル分析とは
ファンダメンタル分析は、相場の大きな方向性を掴むために景気動向、金融政策、財政政策等の変化が市場全体にどのような影響を及ぼすのかを分析するものです。
簡単に言うと、ニュースや金融政策発表、決算説明書などを読んで、現在の価格が高いか、安いか、を判断したり、将来の見通しを予測する手法です。現在は、ネット上で簡単に様々の情報を入手する事が可能な為、個人投資家でも分析が容易になりましたが、さまざまな情報や専門的な知識が必要であり、労力も非常にかかります。
テクニカル分析とは
一方、テクニカル分析は、過去の値動きをチャートで表して、そこからトレンドやパターンなどを把握し、今後の株価、為替動向を予想するものです。チャートは取引(投資行動)の結果としてできたものであり、過去にも似たようなパターンがあれば、将来も同じようなパターンになる可能性が高いと予測します。
テクニカル分析の三原則として次のようなものがあります。
- 価格はすべてを織り込む
市場参加者は常に「将来の動きを他人より早く察知して行動しよう」とするので、材料は瞬時に価格に織り込まれると考える。 - 価格はトレンドを形成する
市場で形成された価格を、すべて一瞬の出来事だととらえるのではなく連続したものととらえ、トレンドが形成されると考える。 - 歴史は繰り返す
「過去の動きは過去のものでしかない」とは考えず、過去と同じことが繰り返されると考える。価格の変動に数式化できるような規則性はないものの、大きくとらえることで一定の規則性があると考えるのである。
実際にテクニカル分析をするにあたっても、現在はトレーディングツールなどでテクニカル指標を簡単に表示させることが可能で、個人投資家でもテクニカル分析が容易に出来るようになっています。但し、ツールで表示された結果を解釈、理解し、将来予測を立てる為にはテクニカル分析の知識と経験が必要です。
テクニカル分析の分析手法
以下は、テクニカル分析の中でも基本となる分析手法をいくつか紹介します。実際に私も相場分析をする上で普段意識しているものです。
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