トレンド分析

トレンド分析について

トレンド(Trend)とは「傾向」、「動向」、「方向」、「流行」、「風潮」、「情勢」などという意味です。

為替相場におけるトレンド分析とは、このトレンドの概念をチャートにあてはめることで価格の方向性を探ろうというものです。

つまり、これから価格は上昇方向になるのか、下降方向になるのか、はたまた方向性なく行ったり来たりするのか? を探る手段です。

 

トレンドの方向性による分類

分類相場の強弱
①上昇トレンド強気相場
②下降トレンド弱気相場
③横ばいトレンド
(ホリゾンタルトレンド)
保合い相場、トレンドレス

相場のトレンドとは、大雑把な傾向や方向を指すものです。

相場の動きは多くの投資家の思惑によって成立している為、その思惑の揺れ動きによって細かな動きに惑わされるとトレンドを見失ってしまいます。

そうならないよう、トレンドを理解するためには、目先のジグザクではなく大勢観を持って相場に向き合うことが大切です。

 

トレンドの期間による分類

分類トレンドの期間
①短期トレンド日足で観測される数週間以内に消滅するもの
②中期トレンド週足で数ヶ月〜半年程続くもの
③長期トレンド月足で1〜数年続くもの

一般的には上記のように分類されていますが、私のFXトレードでは数時間〜数日のうちに決済まで完了するデイトレードが多い為、4時間足や1時間足、場合によっては分刻みの時間軸でもその瞬間のトレンドを見ることがあります。

これらは超短期トレンドにあたると思いますが、私の場合は事実上以下のような分類で使い分けています。

分類トレンドの期間
①'短期トレンド5分足〜30分足
②'中期トレンド1時間足〜4時間足
③'長期トレンド日足〜週足

 

トレンドライン

トレンド上にラインを引き、トレンドをより具体的に掴むために利用するものです。

トレンドラインの名称
①上昇トレンドライン、下値支持線、サポートライン
②下降トレンドライン、上値抵抗線、レジスタンスライン
③水平下値支持線、ホリゾンタル・サポートライン
④水平上値抵抗線、ホリゾンタル・レジスタンスライン

 

トレンドラインの引き方

トレンドが発生している場合

以下は上昇トレンドラインを例に記載しますが、下降トレンドラインの場合はこれらの逆となります。

<<4つの条件>>

  1. 上昇トレンドにおける「意味ある安値」同士を結んでそのラインを延長する。(「意味ある安値」とは2と4の条件を満たした安値のこと。)
  2. 上昇トレンドラインを下回る安値があってはならない。
  3. 作成した上昇トレンドラインを下回る安値が将来出現したら、その時点で同ラインは役割を終える。(ただし、同時にトレンド転換したかどうかは見極めなければならず、ラインを割っても直ぐに反転し上昇してくる場合もある。その場合は、新たな上昇トレンドラインを引き直すことになる。)
  4. 上昇トレンドラインは、価格が最も近い過去の高値を上回った時点で引くことができる。

 

トレンドが発生していない場合(横ばいトレンド)

横ばいトレンド(トレンドレス)の場合は、トレンドラインの引き方の4つの条件は適用できません。

何故ならトレンドが発生していない場合にトレンドラインを引くこと自体、無理があるからです。

  1. 横ばいトレンドの高値同士の2点を結んで延長し、水平上値抵抗線とする。
  2. 同様に、安値同士の2点を結んで延長し、水平下値抵抗線とする。
  3. 安値同士や高値同士の2点を結ぶことができない場合は、横ばいトレンドの中の最安値や最高値から引き出すサポートレベルラインを水平下値支持線に代用する。